Manus vs Agently 徹底比較 — クラウドAI vs ローカルAI、どっちを選ぶ?
2026年、AIエージェント市場で注目を集めるManusとAgently。クラウド型とローカル型、それぞれのアーキテクチャが持つ強みと弱みを正直に比較します。
AIエージェントツールを選ぶとき、最初にぶつかるのが「クラウド型か、ローカル型か」という根本的な選択です。Manusはクラウド完結型の代表格。ブラウザさえあればどこからでもAIエージェントを動かせる手軽さが魅力です。一方のAgentlyは、あなたのPC上で動くローカル型。データが外部に出ない安心感と、APIキーを使った柔軟なコスト管理が特徴です。
この記事では、両者を料金体系・プライバシー・安定性・拡張性の4軸で比較します。どちらが「正解」というわけではなく、あなたのユースケースに合った選択を見つけるための判断材料を提供します。
Manusの現状 — Meta買収と今後の不透明さ
2026年初頭、ManusがMetaに買収されたことは大きなニュースになりました。巨大プラットフォーム企業の傘下に入ることで、インフラの安定性やAIモデルの進化が加速する可能性があります。しかし同時に、いくつかの懸念も浮上しています。
まず、Metaのビジネスモデルは広告収益が中心です。Manusで処理されるデータが、将来的にMetaの広告ターゲティングやAI学習に利用される可能性は否定できません。現時点では明確なポリシーが示されていないからこそ、企業がセンシティブな業務データを扱う際には慎重な判断が求められます。
また、買収後のプロダクト方針転換もリスクです。Meta傘下のプロダクトがピボットしたり、APIの仕様が突然変わったりした事例は過去にもあります。長期的にManusに依存する戦略を取る場合、この不確実性は考慮すべきポイントです。
料金体系 — クレジット制 vs BYOK
Manusはクレジット制を採用しています。タスクの種類と処理量に応じてクレジットが消費される仕組みですが、事前に正確なコストを予測するのが難しいという課題があります。特に、複雑なタスクや長時間のエージェント実行では、想定以上にクレジットが消費されるケースが報告されています。
Agentlyは月額固定のサブスクリプション+BYOK(Bring Your Own Key)モデルです。OpenAIやAnthropicのAPIキーを持ち込めば、AI処理のコストはAPIプロバイダーへの直接支払いになります。つまり、中間マージンがなく、APIの公式料金でそのまま利用できます。
| 項目 | Manus | Agently |
|---|---|---|
| 料金モデル | クレジット制(従量課金) | 月額固定 + BYOK |
| コスト予測 | タスクごとに変動 | API料金で事前に計算可能 |
| 中間マージン | あり | なし(API直接課金) |
| 無料枠 | 限定的なクレジット | Starterプラン(機能制限あり) |
ヘビーユーザーほど、BYOKモデルのコスト優位性は顕著になります。月に数百回のエージェント実行をする場合、クレジット制では月額が数万円に膨らむことも珍しくありません。
プライバシーとデータ管理
ここがクラウド型とローカル型の最も大きな違いです。Manusでは、タスクに関するすべてのデータがManusのクラウドサーバーを経由します。タスクの内容、処理結果、ファイルの中身。すべてがクラウド上に一時的(あるいは永続的)に保存されます。
Agentlyはローカルファースト設計です。エージェントの実行はあなたのPC上で行われ、データはローカルストレージに保存されます。AIモデルへのリクエストはAPIを通じて送信されますが、それはあなた自身のAPIキーで直接行われるもの。Agentlyのサーバーにデータが保存されることはありません。
契約書のドラフト、財務データの分析、顧客リストの管理。こうしたセンシティブな業務をAIエージェントに任せる場合、データがどこを通り、どこに保存されるかは極めて重要な判断基準です。
安定性とパフォーマンス
Manusはリリース初期からアクセス集中による不安定さが課題でした。招待制から徐々にオープン化が進んでいますが、ピークタイムにはレスポンスが遅延したり、タスクがタイムアウトしたりする事象が報告されています。クラウドサービスの宿命として、サーバーダウンやメンテナンスの影響を受けるリスクもあります。
Agentlyはローカル実行なので、サーバーの混雑に影響されません。あなたのPCのスペックが処理速度を決めます。ただし、これは裏を返せば、高スペックなPCが必要になる場合があるということ。M1以上のApple SiliconやNVIDIA GPUを搭載したマシンが推奨されます。
公正に言えば、Manusのクラウドモデルにも利点はあります。自分のPCのリソースを消費しない、出先からでもスマートフォンでタスクを確認できる、といった使い勝手の良さは見逃せません。
正直に認めるManusの強み
比較記事で自社製品だけを持ち上げるのはフェアではありません。Manusには確かな強みがあります。
- 1.セットアップ不要。ブラウザを開くだけで始められる手軽さは、技術に詳しくないユーザーには大きなメリットです。
- 2.24時間クラウド実行。PCの電源を切っていても、バックグラウンドでタスクが進行します。長時間かかるリサーチやデータ収集に向いています。
- 3.チームコラボレーション。クラウドベースのため、チームメンバーとの共有や引き継ぎがスムーズです。
- 4.ローカルリソース不要。スペックの低いPCやタブレットからでも、重い処理を実行できます。
これらの利点が重要なユースケースでは、Manusが適切な選択になるでしょう。
Agentlyが選ばれる理由
一方で、以下のようなニーズがある場合はAgentlyが適しています。
- 1.データの外部送信を避けたい。顧客情報や財務データなど、機密性の高い情報をAIに扱わせる場合、ローカル実行は必須要件になります。
- 2.コストを予測・最適化したい。BYOKモデルにより、使った分だけAPI料金を支払う明確なコスト構造。クレジットの「いくらかかるかわからない」問題がありません。
- 3.業務手順を資産化したい。SKILL.md形式でナレッジを構造化し、チーム全体で共有できます。プロンプトの属人化を防ぎ、組織の知識として蓄積されます。
- 4.既存のツールと統合したい。MCPサーバーを通じて、Google Drive、Slack、ローカルファイルシステムなど、既存の業務環境とシームレスに接続できます。
結論 — どちらを選ぶべきか
「とにかくすぐにAIエージェントを試してみたい」「PCスペックを気にしたくない」「チーム共有が最優先」なら、Manusは良い選択肢です。
「データプライバシーが重要」「コストを正確に管理したい」「業務ナレッジを構造化して資産にしたい」「特定のプラットフォームにロックインされたくない」なら、Agentlyが合っています。
どちらのツールも「AIをどう使うか」という大きな流れの中にあります。重要なのは、あなたのビジネスの要件に照らして、正しいトレードオフを選ぶことです。
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